NOSSについて

NOSSとは

にほん・おどり・スポーツ・サイエンス

NOSS(日本・おどり・スポーツ・サイエンス)は、日本舞踊が持つ「和」の動きをもとにスポーツ科学を取り入れ考案した運動プログラムです。 2007年、日本舞踊西川流三世家元・西川右近と、中京大学体育学部長・湯浅景元教授(肩書はいずれも当時)との合同研究によって考案されました。 約7分間の「おどり」の中に、現代人の日常生活における活力維持に必要な運動がバランスよく配されているほか、脳トレの要素も組み込まれています。 体幹が鍛えられるため、高齢者の介護予防に役立つことはもちろん、「美しい動きの習得」、「お子さんの体力づくり」など、幅広い世代が、様々な目的で一緒に取り組めるエイジフレンドリーな運動です。どなたでも「気軽に」「楽しく」続けることが出来ます。 誕生から10年の節目となる2017年、NOSSの主旨に賛同いただいた各界の皆さまのご支援により、一般社団法人 日本舞踊スポーツ科学協会(略称:NOSS【Nihon Odori Sports Science】協会)が設立されました。 NOSSのますますの普及に向け、今後は協会が主体となって、インストラクターの育成・認定や新カリキュラム考案、効果検証をはじめとした幅広い推進活動を展開してまいります。 協会の概要はこちら

NOSSの特徴

トータルフィットネス
●有酸素運動(例:ウォーキング)、無酸素運動(例:筋トレ)、ストレッチの3大運動がバランスよく取り入れられていますので、活力維持に必要な運動効果を偏りなく得ることが出来ます。
エイジフレンドリー&バリアフリー
●音楽にあわせておどりますが、一般のフィットネスに比べ、厳密に動きを揃える必要はないため、高齢者や子供でも取り組みやすい運動になっています。
●心臓や血管に負担をかけることなく運動効果が得られます。
●一人一人にあわせた最適化が出来ますので、参加者全員でまったく同じ動きをする必要はありません。車椅子のような要支援・要介護の方でも無理なく安全に取り組むスタイルから、筋肉への負荷を高めるスタイルまで、幅広いアレンジが可能です。
にほんのおどり
●日本舞踊がベースですので、「和」の伝統文化が持つ穏やかさや優しさが感じられる、癒しの運動プログラムです。「おどり」の持つ鑑賞性や芸能的側面により、「運動のための運動」に陥ることなく、「楽しさ」を感じて継続することが出来ます。
●着物や浴衣で踊れば、立派な日本舞踊にもなります。NOSSは日本舞踊を気軽に体験できる入門編でもあるのです。筋肉への負荷も高まるため、運動効果もアップします。もちろん、まずはTシャツ姿からで大丈夫です。
●日常動作や姿勢が美しくなります。
スポーツ・サイエンス
●NOSSの運動は、スポーツ科学や老年医学の第一人者により、その効果が検証されています。

誕生のきっかけ

右近総帥の手術リハビリが

西川右近総師が53歳で心臓バイパス手術を受けた際、退院後の筋力低下からのリハビリに日舞の稽古が役立ったことから、「和」の動きが持つ運動効果に着目。もとより日本舞踊の世界には元気な高齢者が多かったことも相まって、「今の日本人に必要な体づくりに使えるかもしれない」との意を強くしていました。 そこへ、数々の著書やテレビ出演で知られるスポーツ科学の第一人者・湯浅影元教授との出会いがあり、両氏の共同研究によるNOSSの考案へとつながりました。

開発者紹介

西川流総帥

西川右近

西川流家元・二世西川鯉三郎の長男として生まれ、3才で初舞台。藤間流宗家・六世藤間勘十郎に師事。日本舞踊の振付、出演、指導等の活動の他、 ショーや芝居のステージング、ラジオ、テレビの企画・出演、新聞等への執筆など幅広く活動する。75年に及ぶ芸歴で、手掛けた振付は3,000曲以上。62年、自作の「八重山椿」で名古屋演劇ペンクラブ賞を受賞。82年、愛知県文化選奨文化賞を受賞。 83年、西川流三世家元となり、84年、初の「名古屋をどり」アメリカ公演を行う。 88年にもブロードウェイのプロモーターの招聘を受けアメリカ大陸横断ツアーを行う。85年、(財)西川会を設立。2001年、文部大臣表彰。
終戦直後の昭和20年より毎年秋に開催される長期公演「名古屋をどり」は西川流の最大行事。舞踊の大衆化を目指したこの公演は、古典のみならず創作舞踊劇の発信基地として全国に知られている。 右近は第34回より先代から主宰を引き継ぎ、 毎年、新しい舞踊劇を発表。意欲的な活動を続けている。
2014年、家元を四世・千雅に継承。西川流総師を称し現在に至る。

中京大学スポーツ科学部名誉教授

湯浅影元

中京大学体育学部卒業、東京教育大学大学院体育学研究科修了後、 東京医科大学で学ぶ。医学博士、体育学修士。東京医科大学客員講師、オーストラリア・グリフィス大学高等研究員などを歴任。 現在、名古屋市教育スポーツ振興事業団評議員、 石川県いしかわ健康フロンティア戦略推進会議委員、豊田市スポーツ振興審議会委員などを兼任。スポーツ科学の第一人者として、イチローや荒川静香など一流選手へのアドバイスや、同大学の室伏広治、安藤美姫、浅田真央などへの指導でも知られる。
著書には「老いない体をつくる」(平凡社新書)、「湯浅式ながらトレーニングで若返る」(小学館文庫)他
NHK総合「NHKスペシャル」「ためしてガッテン」、 NHK教育「きょうの健康」「すこやか長寿」、日本テレビ「思いっきりテレビ」などテレビ出演や講演会などを通して健康づくりのための運動の大切さの普及につとめている。

金沢医科大学高齢医学科教授

森本茂人

大阪大学医学部、大阪大学大学院を経て、金沢医科大学 高齢医学科 主任教授。
2016年開催の第58回日本老年医学会学術集会では会長を務める。
認知症、転倒・骨折、嚥下障害などの老年症候群に対する虚血性脳病変の関与の解明、およびこれら老年期疾患の予防、治療法開発を専門としており、2008年度厚生労働省老人保健健康増進事業「未来志向研究プロジェクト」において、介護施設利用者に対するNOSSの効果検証を実施。1年間にわたる追跡研究の結果、NOSSが高齢者の体力向上や「うつ」傾向の改善に役立つことを医学的見地から明らかにし、貴重なエビデンスを提供した。

「この冬(とき)がすぎれば」

NOSS選定曲

2007年に選定された、NOSSの基本形。約7分のおどりのなかに、日本舞踊の代表的な動きを通じて、現代人に必要な筋力が鍛えられる運動がバランス良く入っています。考案者である西川右近総師が作詞・振付を行い、ぞれぞれの動きのもたらす効果を湯浅景元教授が監修。 音楽は、二胡を使用。作曲はアニメ「もののけ姫」やNHKヘ曲を提供している二胡奏者のジャー・パンファン。 アレンジは「涙そうそう」など数多くを手がけている京田誠一。ヴォーカルは瀬戸花世、三味線は杵屋彌四郎です。 今後も、このNOSSは、現在人に必要な健康ニーズを汲み、さまざまな用途・場面に合わせて発展してゆく計画です。

学会報告

NOSSの精神的健康への効果について

NOSSの「精神的」健康への効果について、愛知東邦大学の八木朋子氏・御園慎一郎氏・後藤永子氏により心理測定尺度による調査が行われ、「感情に関する力」「新しいことへの追及」がNOSS経験に比例して向上することが報告されました。
このように各種の科学的調査・研究により、「身体的」「精神的」両面における健康への有意義性が確認されていることが、NOSS[にほん・おどり・スポーツ・サイエンス]の大きな特徴となっており、今日においてもさらなる検証が計画されています。
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